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投稿者:Tim

TOEICリーディング 解き方の3つの嘘【R満点取得者の感覚】

こんにちは。Tim Cafe English 編集長のTimです!本日は、 TOEICリーディング についてです。

平均点などを参考にすると、TOEIC L&Rのうち、リスニングよりもリーディングのほうが難しく、スコアが出づらい傾向にあります。そのため、リーディングのスコアアップに伸び悩むことも多いのではと感じます。

そこで、よく言われるリーディングパートの解き方の3つの嘘について、リーディング満点取得者の観点から物申していきたいと思います。

この記事を読むことで、あなたはTOEICリーディングの本当の解き方を身につけることができます。さらにはTOEICだけでなく、全体的なリーディング力向上にもつながることでしょう。TOEICで高得点を取っていくために、ぜひ私が長文を読む際に行っていることを参考にしてもらえればと思います。

私の最新の TOEICリーディング スコア

私は、2023/7/23のTOEIC公開テストにて、過去最高得点(Total: 980/ Listening: 485/ Reading: 495)を叩き出すことに成功しました。

TOEICリーディング で満点を取得した時のスコア

初めてTOEICを受けたのが2017年で、その時のスコアが565点だったことを考えると、6年かけてよく頑張ったと自分でも思います(笑)継続は力なりってやつです。

その6年間ずっとTOEICをやっていたわけではなく、英検やIELTS、スペイン語、手話にも手を出していた時期もありました。他の言語や他の英語資格も勉強していて感じたことは「どの資格にもテクニックは不要」だということでした。

もちろん、戦略立てて効率的に勉強していったり、問題を解き進めることは大切だと思います(特に試験までの時間のない方)。また、テクニックに頼っても確かにある程度は得点は伸びると思います。しかし、個人的な感覚ですが、800〜850点オーバー、もしくはLかRかで満点を目指す方には、テクニックだけでその境地に達するのは難しいでしょう。

逆に言うと、しっかりとした文法知識、単語力、精読力、いわゆる英語力をきちんとつければテクニックになんか頼らずに高得点が狙えるはずです。

TOEICリーディング 解き方の3つの嘘

ではここからは、実際によく言われている、TOEICのリーディングで高得点を出すために言われてきている3つの嘘を紹介していきます。そして、リーディングで高得点を取るための本当のアドバイスも一緒にお伝えしていきますね。

①「返り読みはしない」は嘘

これはよく言われていることで、「返り読み」とは英文を英語の本来の語順(左から右に読むと言う順番)ではなく、日本語に訳しやすいように英文の最後から最初という逆の順番で読むことをここでは指しています。

実際のところ私は返り読みは何度もしています。確かに、TOEICのリーディング問題を全て解き切るためには、英文を読むスピードはかなり大事です。

しかし、だからといって、答えのキーが載っている大事な情報源(英文)を理解もままならないまま読んでいくと精度がかなり落ちていくでしょう。

全て返り読みをする必要はなく、一回で読んでみてよく理解ができないような複雑な英文(特に記事問題)や、知らない/曖昧な語句が含まれているような英文を読む際には、返り読みをしてみてもいいのではないかなと思います。

中上級者や、TOEICを何度も受けたり勉強してきたりする方は、答えのキーがなんとなくどこに書いてあるのかが分かる問題もあると思います。簡単な場合は必要ないですが、その際にも設問の言い換え表現にも引っかからないために返り読みするなどして、その英文の理解度を100%に持ってきたほうが解答の精度がどんどん上がっていくでしょう。

*ただし、何度返り読みをしても分からない英文や全体的に難しい表現がたくさん使われているなと感じる長文にはそこまで時間をかけず、次の問題/長文に取り掛かりましょう。分からない問題や長文に時間をかけすぎるよりは、分かる問題をどんどん解き進めたほうがスコアは上がりますので。

②「英語を英語のまま理解」は嘘

これは①の嘘と重複する箇所はありますが、これも実際に私が何回もやっていることです。

たまにですが、すごく読みにくい英文があります。公開テストでも時折ありますし、私が使用している990点取得向けの問題集なんかを使っているときには何度もそういった英文に出会います。

英文の理解度を中途半端にしたまま問題を解き進めるより、しっかりと理解して正答率を上げたいと考えている私は、英語を日本語に変換することはよくあります。そのため、英語のままですべてを理解する必要はなく、「分かればオッケイ、無理なら日本語に置き換えよう」くらいのマインドで大丈夫なのかなと思います。

③「スキャニングが大事」は嘘

③つ目のスキャニングなんて技術は、正直私は使ったことはありません(笑)全部読んで、問題に答えていく、この技術が一番大切だなと感じます。

なぜなら、TOEICでは正解のキーが散らばっている問題や、根拠がなかなか見つけづらい問題などがあり、スキャニングをしてしまうと、正解の根拠を見逃してしまうことがよく起こるのではないかと思います。

例えば、最初は「○○する」みたいなことが書かれてあった場合でも、途中、もしくは最後で「ただし○○の場合に限る」のように何かしらの条件があったりします。そういったものも込みでうまく見つけられれば問題はありませんが、かなりリスキーなことには間違いないでしょう。

もちろん、私生活や大学の授業、会社の資料を英語で読むためにスキャニング技術は必要なことと思えますが、TOEICでは個人的にはお勧めできません。

一字一句しっかりと読み込みましょう。

実際の TOEICリーディング の解き方

先ほどの3つの嘘を踏まえて、私が実際に行っているリーディングの解き方は、一字一句まんべんなく読み進めることです。

どの部分も適当には読まず、理解度を自分の中でできるだけ100%にして読んでいます。
こう言うと、1つ疑問が出てくることと思います。

「時間内に解き終わっているのか?」

答えは「イエス!」です。最近のTOEICではそこまで時間が余らなくなりましたが、大体1分から3分ほど余ることが多いです。

すべてベタ読みでもきちんと時間を余らすことができます。考えられるその要因は

①解答する時間を早くする
②普段からTOEIC以外の英文もベタ読みして、リーディングのスキルを上げる
③語彙力・文法力を上げる

上記のことができると、きっとTOEICでのリーディングが時間内に終わることと思います。

①に関しては、一度解答した問題に関してはくよくよしないことが大切です。また、絶対にこれが正解だ、と思ったら別の選択肢も見る必要はないのかな、とも思います。←気になって別の選択肢が違う理由を探したくなる気持ちは痛いほどわかります。。

②はよく言われていることかなと思いますが、普段から色んな英語を読んでいきましょう。新聞記事でも、小説でも何でもいいかなと思います。とにかく、たくさん読んで英語を読むことに慣れることが大切です。特にその際、わからない単語はしっかりと調べると③のアドバイスにもつながりますよ。
そうすることで、より深く英文を理解することができるようになりますし、コロケーション等も理解でき、ほかのpartでも大いに役立つことでしょう。

③に関して、語彙力がないと、英語を読むことはかなりのストレスになります(実際のデータでもそういった研究結果があるそうです)。英語を読みたくなくなることとも思います。
また、推測などの技術を使って何とか最後まで読み切ったとしても、脳がかなりのストレスを受けながら英語を読み進めてきたために、疲労もたまり、正確に解答ができることも難しいと思います。
そのため、最低限のTOEIC単語はマスターして試験に臨むことをお勧めします。

また、文法力がないとpart 5, part 6はもちろんのこと、part 7でも英文理解がままならなくなりますので、英文読解の勉強もして文法力・精読力を磨いていきましょう。

まとめ

ここまで読むことで、TOEIC リーディングの解き方についての3つの嘘がわかり、本当の解き方がわかったことと思います。

この記事がよかったと思ったら、以下の自己紹介記事も見てくれると嬉しいです。
フリーターの私が個人事業で 英語 教師になった話 – Tim Cafe English

また、英検1級の受験経験もありますので、その時の勉強の仕方が以下のリンクにあります。ぜひ見てみてください。
英検1級 に4回落ちた私が気付いた、合格するために必要な勉強 – Tim Cafe English

Thank you very much for reading this blog post!

投稿者:Tim

英検1級二次試験 への1発合格に必要な3つの戦略&参考書

こんにちは。Tim Cafe English 編集長のTimです!今回は 英検1級二次試験 についてです。

英検1級の二次試験、やってみると結構難しく、なかなか合格をもらえない方もたくさんいるでしょう。
そんな私も1級の一次試験で2回、二次試験でも2回落ちてしまいました。

以下↓は英検1級に合格するための勉強法や、何回か落ちることで得た気づきを綴りましたので、二次試験の対策の前に全体的にどんな気づきを得たか気になる方はご覧くださいね^ ^
英検1級 に4回落ちた私が気付いた、合格するために必要な勉強 – Tim Cafe English

そして今回は、効果的な二次試験勉強法、テスト時に心がけたことや、自分が実際に使った参考書などの紹介を含め、もう少し詳しく英検1級の二次試験対策について、合格体験談を綴っていこうと思います。

この記事を読むことで、二次試験の対策の仕方がよく分かり、効率的な対策が可能になりますので、二次試験前の方はぜひ読み進めてくださいね(^^)

英検1級二次試験 の3つの戦略

どんな資格試験にも言えることですが、最初の2分間のスピーチでは「戦略」を考えておくことをお勧めします。このスピーチこそが、1番難しい、かつ大事なセクションではないのかな、と思います。

なぜなら、5つあるトピックのうち1つを選んだ後にそれについてのスピーチを行います。その後のQ&Aセクションでは、そのスピーチやトピックに関する質問が飛び交い、それら1つずつに答えていきます。
つまり、スピーチのトピックから二次試験全体のテーマが決まります。

もちろん、帰国子女であったり留学経験があって、自分のスピーキングスキルに自信があり、戦略を用いず、ありのままで戦いたいのであれば、ここは飛ばしてくれて構いません。

しかし、英検1級の二次試験を戦略なし、勉強なしに合格することは困難のように思えます。
実際に私は、当時TOEIC 940点、IELTS 7.0の実力がありながら、1級の二次試験合格には時間がかかりました。

そこで、私がお勧めするスピーチへの戦略というのは、3つあり、順に説明していきます。

①分野を絞る

まず、1番大事なことがスピーチの分野を事前に絞ることです。

二次試験に出てくるスピーチのトピックには、政治、国際関係、経済、環境、テクノロジー、教育などと、幅広い分野があることが分かります。

全ての分野でなんでも答えられるようとすると、全ての分野に関する知識をつけたり、それぞれの分野でよく出てくる単語・表現を覚えたりと、非常に時間がかかってしまいます。

上手くいくと何にでも対応できるようになり素晴らしいですが、二次試験まで時間がない方だと非効率だと思います。

そのため、あなたの興味・関心がある分野や、これまで勉強したことがある分野に絞って対策していくことをお勧めしています。

このようにして、あらかじめ分野を決めておくと、興味のあるものですので、単語や表現が覚えやすくなり、勉強しやすくなりますよ^ ^

私の場合は、教員になりたかったので教育の分野や、あとは超頻出の国際関係を抑え、また健康、環境、文化、科学系にも興味があるので、このあたりで絞ることにしました。
逆に、政治経済系などはあまり好きな分野ではありませんので、正直ノータッチでした(笑)

分野を絞ることで、二次試験本番で自分が勉強してきたトピックがなかったら、と考えてしまうかもしれません。

そのため、頻出分野はいくつか抑えておきましょう!

②準備の1分間で考えておくこと

二次試験が始まると、面接官から5つのトピックが書かれた用紙を渡されます。そして、1分間でその5つのうちから1つだけトピックを決める流れとなっています。

もちろん、ここの1分間の使い方は自由です。緊張を落ち着ける時間にも出来ますし、トピックを決めるだけでも構いません。

しかしやはり、この1分間は大変貴重な時間です。
トピックの選択をし、スピーチの構成を考え、さらに自分のアイディアを上手くまとめられると採点項目の ‘short speech’で得点を稼ぐことができます。

たった1分間でスピーチ構成とアイディアをまとめるにはどうしたら良いのか?

それは、10秒で話すトピックを決める、ということです。

最初の10秒でスピーチのお題を決めてしまえば、残りの50秒をスピーチの構成に使うことができます。

ここで、「①分野を絞る」でやってきたことが活かされます。分野を事前に絞ってあるので、関連するスピーチのトピックがすぐに決まるかな、と思います。もしいくつかあった場合は、特に話しやすいものを決めましょう。

それから、意見の表明、理由、アイディアなどを残りの50秒で考えていきます。
具体的なスピーチの構成は、もう少し後で話しますね。

③話すスピードの調整

英検1級の面接では、必ずゆっくりと、そしてハキハキと話していきましょう。

もちろん、スピーキングスキルを測る試験ですので、ある程度の流暢さは求められるかもしれませんが、それよりも正確性が何より大事だと思います。

なぜそう思うかですが、以下に私の実際の二次試験結果を載せておきます。

上記の二次試験の採点項目を確認すると、 ‘pronunciation’ や ‘grammar and vocabulary’はありますが、 ‘fluency‘はどこにもありません。 ‘interaction’の項目でも、「それぞれの質問に対して臨機応変に応答し、会話を継続する・・・」ですので、やはり流暢に話せるかなどといったことは記載なしです。

仮に ‘fluency’の採点項目があったとしても、早口になる必要はありません。ゆっくりでも言いよどまずにすらすらと話せれば、それは ‘fluent’に話せているということになります。

ゆっくり話すことのメリットは、まず発音がクリアに聞こえます。また、ゆっくり話すと、論理展開や、文法にまで注意を向けることもできます。そうすると、 ‘pronunciation’ や ‘grammar and vocabulary’にて加点される、もしくは減点を無くすことにもつながるでしょう。

やはり、緊張してしまうと、早口になってしまうので、できるだけ落ち着いて二次試験に臨みましょう。

英検1級二次試験 での合格に重宝した参考書とその勉強法

ここからは、合格を掴み取るのに実際に私が使った参考書を紹介し、それぞれの勉強法やレビューを綴っていきます。

【音声アプリ・ダウンロード付き】2023年度版 英検1級 過去6回全問題集 (旺文社英検書) | 旺文社 |本 | 通販 | Amazon

まず何よりもおすすめなものは、上記の過去問題集です。A日程とB日程のを合わせて過去6回分、つまり過去12テスト分が収録されているのが大きな特徴です。そこで大体の傾向がつかめるのと、A日程のものでしたら、サンプルアンサーも載ってあるので、答え方や言い回しを勉強することができます。

そのため、それぞれの日程に載ってある全トピック(120トピック分)を用いると、数多く練習できます。もちろん、一次試験の勉強もこの本一冊でカバーできますので、コスパが最高です。さらには、スピーチの構成の仕方もサンプルアンサーから学べますので、かなりおすすめの一冊です!

英検1級 面接大特訓 | 一三, 植田, 敏子, 上田, Michy里中, 澄子, 山下 |本 | 通販 | Amazon

私が2次試験対策をする際に、1番最初に手をつけた一冊です。さらには、一番時間をかけて勉強した一冊でもあります。

この本は3部構成になっています。

まず第1章にて「面接の準備」として、頻出分野が何なのか、また各頻出分野の関連かつ重要トピックを取り上げています。大事な分野を理解し、それに沿って効率的に対策していくことができ、それがこの参考書の大きな利点だと思います。

さらに第2章が「短文練習」であり、そこでは色々な言い回しが学べます。
じゃあ、どんな言い回しなのかというと、
「〜についてたくさんの議論がなされてきた。」などと、トピックの本題とは直接関係がないものの時間を稼ぐためや、本題に入る前の前置き、断定的な表現を避けるための言い回し等も学ぶことができ、より洗練されたスピーチ作りに大いに役立ちます。

最後の第3章が一番ボリューミーですが、そこではとうとう「実戦練習」をしていきます。

頻出分野からのトピックと、それに関連したQ&Aもあり、非常にたくさんの練習ができます。また、使えそうな表現や、その頻出分野の勉強(例えば、教育の分野で言うと、フィンランドの教育のレベルの高さなど)もでき、背景知識のアップとその英語表現の勉強の両立が可能です。

自分の場合は、第2章では暗唱、第3章では実際に問題に答えてみてから、何度もオーバーラッピングを繰り返すことで、多くの言い回しや表現を学んでいきました。また、2分間のスピーチの長さもここで感覚的に身に着けていきました。

英語で経済・政治・社会を討論する技術と表現(CD BOOK) | 植田 一三, 上田 敏子 |本 | 通販 | Amazon

こちらは、私が二次試験が始まる直前まで目を通していた1冊です。

こちらの参考書では、「面接大特訓」に比べるとより詳細な背景知識を学ぶことができます。
また、包括的な意味での「英語の試験に出てくる論争」に対応しています。つまり、英検1級にとどまらず、IELTSや国連英検などの試験対策などでも通用でき、社会問題を発信するのに特化しています。

そのため、私が使っていた方法としては、「面接大特訓」や「過去問」にて問題に答えた際に、辞書のように関連のあるページを開きます。そして、そこに載ってある背景知識を学び、それに関連する英語表現(例えば、金融危機: financial crisis/長期的な不満:prolonged dissatisfaction などなど)を学習していきました。

このように勉強していくことで、自分のスピーチがより洗練された英文になり、さらにロジックの通ったものになる一助になりました。

この本のさらなる利点として、似た単語の違いの解説(例えば、deal with/ cope with/ addressのような似た意味の語彙)や、スピーチやエッセイで使える英語表現をマスターできる箇所もあり、読み物として非常に興味深いので、試験にかかわらず、英語での発信力を上げたい方には強くお勧めできる一冊です。

まとめ

二次試験に2回落ちて分かった 英検1級二次試験 の合格に必要なことを綴りました。

戦略を立てて、効率的に背景知識や、それに関連する英語表現を学習していく、この方法で必ず合格を勝ち取れることと思います。

この記事を読んで、私がどんな人物か気になった方は、ぜひ以下をご覧ください。
https://timcafeenglish.blog/2023/02/01/hello-world/

Thank you for taking your time to read this!

投稿者:Tim

英検1級 に4回落ちた私が気付いた、合格するために必要な勉強

こんにちは!Tim Cafe English 編集長のTimです。今回の記事は 英検1級 に関してです。

前の投稿で自己紹介をした通り、私が持っている英語資格の1つに英検1級があります。実は、英検1級には一発で合格できず、一次試験で2回と二次試験で2回と計4回落ちてしまった後にようやく合格出来ました。
そんな私が合格するための大事な勉強法、試験のポイントなどをこの記事にて紹介していきたいと思います。

前回の自己紹介記事はこちら↓
http://フリーターの私が個人事業で 英語 教師になった話 https://timcafeenglish.blog/2023/02/01/hello-world/

英検1級 合格までの「想像と現実のギャップ」

そもそも英検1級に合格するには、何よりも単語力だと思っていました。
単語さえ制覇すれば、パス単さえほぼ覚えれば合格するものだと。

しかし、実際それは大きな間違いでした。

「何で?」と思う方、たくさんいるのではないでしょうか。

もちろん、英検1級に合格するには、1万~1万5千語レベルの語彙力は必要と言われています。
さらには、大問1の語彙問題ですべて正解すると、その時点で最低でも25/41 (正答率61%)の得点を得れ、かなり優位になることは間違いありません。

しかし、英検1級の大問1にて全問正解をすることは並大抵の努力ではハードルが高すぎます。なぜならパス単をすべて覚えたからといっても、パス単に載っていない単語やイディオムもたくさん出題されるからです。

個人的な主観ですけど、語彙問題で全問正解するには、パス単以外にもほかの単語帳(TOEFLやIELTS用)を使っていたり、英字新聞・英字雑誌をたくさん読んだりして、普段から語彙増強に努めている人に多いような感じもします。←特にTwitterの人たちを見ているとそんな感じがします(笑)

では、どう勉強していけばいいのでしょうか?

過去問を繰り返し解く大切さ

この意見に関しては、本当に当たり前すぎるほど当たり前ですが、改めて言わせてほしいくらい大切なことです。

英検1級を受ける方は、英語力もかなりのものなので、社会人や大学生に多いかなと思います。仕事や授業や宿題もあって、英検1級の勉強を根気強くしていくのは本当に大変です。
それでも頑張って時間を見つけて、英検1級の過去問を何度も解いてほしいなと思います。

そんな私も英検を受けた最初の2回は大学4年生の時で、卒業論文制作の真っただ中でした。ちなみにその時、IELTS 7.0 (=英検1級合格レベル)を取得したばかりの時です。

1回目の英検1級では、リーディングとリスニング問題を1回分解いた程度で満足して、本番に臨みました。

その結果、リスニングは7割ほど、リーディングとライティングで6割ちょっとの正答率しかなく、合格には少し届きませんでした。

2回目の試験も全体の得点率は全く変わらずで、ここで初めてちゃんと勉強していこうと本気で思い始めました。

3回目の試験の前には、過去問を6回分と、そのうちいくつかは繰り返し解くことで、なんとなく試験のコツをつかみ始めました(特に大門2の穴埋め問題)。

やはり、過去問を通して解くことで、その試験でのタイムマネジメント力がつきます。大問1、2,3、それぞれ何分で解いていくのか、もし、時間をかけすぎてしまったときはどう工夫していくのか、などなど。

私の場合は、大問1:8分、大問2:12分、大問3:35~40分、ライティング:35~40分、見直し5分ほど?、のタイムマネジメントで考えていました。いかにして、語彙問題と穴埋め問題を早く終わらせて、大問3やライティングにたくさんの時間を費やせれるかで、英検一次試験の戦略を立てていました。

ちなみにですが、真剣に過去問をやって気づいたことが、ライティングでは理由を3つ書かないといけないことでした、、(笑)IELTSでは基本的に2つで大丈夫だったので、英検も2つでいいだろうと勝手に考えていましたが、ライティングのお題の箇所に「3つ書け」と書かれてあったことに衝撃を受けました( ゚Д゚)

真面目にコメントすると、こんな感じで自分の思い込みもあるかもしれないので、試験形式に慣れることと、問題文はよく読みましょう(笑)

英検1級 ライティングで高得点を出す方法

ここで紹介したい勉強法は、「理由は3つ書きましょう」、みたいなくだらない内容ではありませんので、ぜひ読み進めてもらえたらなと思います。

ライティングの勉強にはぜひ「解答模写」を取り入れましょう。

使うものは、過去6回全問題集や、日本英語検定協会のウェブサイトの過去問のライティング解答を使って模写していきましょう。
英検協会の過去問はこちらから→https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/
過去6回全問題集の詳細はこちらから→https://www.obunsha.co.jp/product/detail/093724

先ほど、私はIELTSの受験をしたことがあると言いましたが、IELTSにはIELTSの好まれる書き方があり、英検には英検の好まれる書き方があります。そもそも英検1級では、理由を3つ書かないといけないうえに、200~240語の制約もあり、少し書きにくいかなと思います。

そのため、独学で頑張るのであれば、ライティングの解答模写をすることで、英検にあったライティングスタイルを体に染み込ませていくのが一番効率的な勉強法だと考えています。

実際、その学習を行った後、ライティングの得点が21/32→ 27/32(84%) へと伸びました。

もちろん、ただ書くだけではなくて、きちんと覚えよう、染み込ませようと意識しながら模写していくことが大切です。そのためには、何度も音読したり、たくさんの英文を何回も書いていきましょう。染み込ませたい、身につけたい表現にフォーカスを当てて、模写・音読していくのも効果的だと思います。

ライティングで高得点を取れれば、一次試験合格はそう難しくはないでしょう。

二次試験で意識するべきこと

最初に伝えましたが、二次試験でも2回落ちてしまっています。二次試験でも気を抜くべきではありません。

留学経験は全くありませんが、スピーキングスキルには少し自信がありました。しかし、なぜ自分は2回も二次試験で敗れてしまったのか、いろいろと考えていました。

そこで私が行きついた結論が、試験で緊張して、早口になってしまっていたことです。

私は普段からスピーキングスキルを磨こうと、オンライン英会話でスピーキング練習をしています。その時によく言われるのが、「日本語の訛りがない」とか、「ブリティッシュアクセントに近くて、聞き取りやすい発音だ」とかとネイティブ・ノンネイティブ問わずお褒めの言葉をいただいていました。

それにもかかわらず、二次試験結果での発音は、5/10, 6/10とかでした。正直納得がいきませんでした。

そこで、もしかすると試験中、緊張のあまりかなり早口になっていたのではないかと思い始めました。

英語がペラペラな人、英検1級合格者のスピーキングスキルを想像してみてください。

おそらくほとんどの方が、めっちゃ早口で英語を話す人を想像するのではないのでしょうか?私自身もそうでしたし、私の友人も同じことを思っていました。

しかし、英検1級に合格するには、そんな早口で話す必要は全くありませんでした。むしろ、落ち着いて、ゆっくりはっきりと話すことが大切です。
その証拠に、これを意識して試験に臨むとpronunciationの項目で9/10の評価を頂けました。発音に対して特別な勉強をしたわけではありませんでしたが、倍近く点数を伸ばすことができました。

9/10ということは、2人いる面接官のうち1人から満点をもらったことになります。これはとても嬉しかったですね。

ゆっくり話すことを意識したことで、ほかのメリットも得ました。ゆっくり話せると、ショートスピーチのあとの質問に対しても、落ち着いて考えて答え続けることができました。
そのおかげで、Interactionの項目でも、9/10の評価を得ることができ、二次試験にて少し余裕をもって合格することにつながりました。

まとめ

英検1級 に合格するためには、

・単語だけではだめ
・ライティングでの解答模写
・二次試験ではゆっくりはっきりと

上記3つのことを意識して、これから英検1級に挑戦する方々、試験に臨んでもらえたらと思います!

この記事が英検1級勉強に少しでも役立てれば嬉しいです。

詳しい二次試験対策はこちら
英検1級二次試験 への1発合格に必要な3つの戦略&参考書 – Tim Cafe English

TOEIC対策も見てみたい方はこちら↓
TOEICリーディング 解き方の3つの嘘【R満点取得者の感覚】 – Tim Cafe English